そもそも自分がこの仕事をしてきて思ってきたことは、
“毛皮でなければいけないことってあるのだろうか?” ということです。
暖かいから!
確かにそうですが、アウトドアブランドから軽くて安い手軽な素材、商品がたくさん出ています。
なんとなく・・おしゃれになる!可愛いし、リッチな感じになるから!
でも、それは毛皮じゃなくても、宝石やアクセサリー、ブランドのお洋服のデザインでできることじゃないのか?
ファーを素材として選ぶ、選ばれる理由は何でしょうか?
(1)ファーを2つのグループに分ける
外見的な印象では2つの要素があるように見えます。
・かわいい感じ、カジュアル感、ふわふわ
・きれいな感じ、豪華、ラグジュアリー感、光沢
一言に毛皮と言っても、動物や加工の方法によって種類がたくさんあります。
それぞれ個性があって、完全に分けられるものではありませんが、おおざっぱに見ると
・かわいい系・・・うさぎ系、羊系、フォックス ラクーンなど
・きれい系・・・セーブル、ミンク、チンチラなど
(2)ファーにはかわいい系ときれい系がある
ラビットなどの気軽に身に着けられるファーは、“かわいい”系でカジュアル寄りの毛皮。
ダウンジャケットのフードのトリミングなど部分的にフォックスやラクーン(狸)もよく見かけます。
こうした“カジュアルファー”は、全部とは言いませんが、フェイクファーをはじめとして、他素材で同じような質感を出せそうな感じです。
価格帯的にデザインや選択肢も豊富で、毛皮を素材として選ぶことの必然性が低そうです。
一方で、セーブルやミンクなどは、どうでしょうか。
一言では表現できない色味、光沢感、艶。柔軟性のある優しい感触。
人工では作り出せないし、他の天然素材で置き替えられないのは、直感的にわかります。
良いものであることはわかる、素材が唯一無二で高品質であることもかわる。
それでは、このクオリティーがなぜ必要なのでしょうか?どういった場面で必要なのでしょうか?
芸能人のステージ衣装?パーティとかの特別のためのおしゃれでしょうか。
そういった限定的な見方ではなくて、普通の女性が必要とするシーン、積極的に選びたい理由や場面があります。
(3)洋服選びに迷いが出てきた大人の女性のために
若い人には可愛い服もブランドもファッションも沢山ある。
勢いで何でも着れた若いころとちがって、大人の女性の洋服選びはなかなかむずかしい。
昔は問題なく着れたお気に入りがくたびれて見えたり、流行の洋服が年齢不相応な感じになったり。
そんなときに是非合わせてみてほしいのが、このきれい系のファー。
セーブル、ミンク、チンチラなどは高価で、どちらかというとシックよりの毛皮。
ちょっと敷居が高いと思っていた高価なファー。
カシミアなどの他の素材に比べても高くて、コストパフォーマンス的に???と思っている方が多いと思います。
派手になってしまうとか、大げさになってしまうというイメージもあるかもしれません。
でもそれらは大型のコートの話。
小ぶりなマフラーをちょっと首に巻いてみるだけで、充分。
落ち着いた女性の“きちんとした感”や上品な感じがが出せるのです。
(4)実はおしゃれ苦手さんにもやさしい
宝石などのアクセサリーと似ているところはありますが、違う点はより直感的に身に着けられるところ。
天然色の毛皮であれば、毛が持っている色情報も多く(薄い色から濃い色まで)洋服の色やお肌の色との相性も良いものが多いです。
また、コーディネイトを一からやり直すのではなく、今着ている服をそのまま生かせます。
たった1アイテム、きれい目のファーの巻物で全体の印象を変えられます。
このインパクトは小さな宝石やアクセサリーには出せません。
全身がファストファッションでも周りと被ることなく、上品な雰囲気を加えてくれます。
おしゃれのテクニックや知識は思っているほど必要ないといってよいでしょう。
洋服選びやおしゃれが苦手な人にもむいています。
(5)きれい目ファーで大人のおしゃれさんを目指す
大人になれば良い素材のものを身に着けたほうがいい~とよく言われます。
良いものがわかりにくくなっている時代だからこそ、シンプルにきれいな毛皮を身に着けることが簡単におしゃれさんになるための近道。
今までファーなんて選択肢がなかった方、何を着たらよいかわからなくなってきた方、すぐにでも結果を出したい方(某フィットネス系的な)もぜひ、今年の秋から”きれい目なファー”もファッションアイテムとして考えてみてください。
きっと新しいおしゃれの可能性を見つけることができると思います!!