お気に入りのマフラー~ミンクロングマフラーマフ(パロミノ)

自分も愛用しているお気に入りのマフラーを紹介します。
ファーのマフラーというと、ほかのカシミアやニットのマフラーと比べるとどうしても、短いものが多い。想像するに長すぎるファーのマフラーは、取り回しが大変なイメージ。膨らむ、重い、派手とか。
でも、このマフラーは長いけど合わせやすい”使える”魔法のようなマフラー(魔法ラー)

このマフラーは毛皮のマフラーとしてはとても長い。長さで言うと180cmぐらい。
両端にポケットがあって、“マフ” つまり、手袋として使えるのが大きな特徴。私たちは、この作品をマフラーマフと言ってます。
技術的な面で言うと、これぐらい長いマフラーは難易度がかなり高いのです。なぜなら、標準的なミンクの大きさはやせたネコ程度のサイズしかありません。この長さを実現するには材料としてビッグサイズのミンクと、レットアウトという特別な縫製技術が必要。レットアウトとは全体を数ミリの幅で一度短冊状に裁断して、繋ぎ合わせるテクニック。一枚の毛皮ではありますが、裏側は等間隔でV時ラインでびっしりと縫い目が詰まっています。
首にかける手袋という見え方もありますし、お洋服の一部のようにも見えますし、正面だけ見ると変形のベストのように見えます。写真のようにわりと薄手の素材にラフに軽く羽織ることもできるし、コートなどの丈の長いものに本格的なファーとしても合わせることができます。
マフラーを2つに畳むことでもできます。丈の短いジャケットにはこちらの巻き方もおすすめです。ちょうど首元にポケット部分が来るので、スマートフォンやICカードを至近距離で収納できます。打ち合わせや襟にスカーフクリップ等で固定して肩からマフラーを流したりとかもできます。長さを活かしていろいろな巻き方を試してみるのも良いと思います。
今回はパロミノミンクで作りました。定番カラーとして、ダーク(ブラック)、ブラウン(デミ、マホガニー)等もオーダーが可能です。特に、ブラック、ダークブラン系は男性の方にもおすすめできるカラーです。