昨年から少し大き目のトートバッグを作るようになりました。
世の中的には“素材の品質が良く、シンプルなもの”は、なかなかお目にかかれない感じ。
本当は、年齢を重ねるたびに、年を取れば取るほど、こういうものが欲しくなります。
小川さん、持っているだけで素敵に見える大ぶりなバッグ作ってくれませんか?
そういうお客様からのご要望から少しずつ形になっていた作品でもあります。
紋別市のふるさと納税の記念品です!
全体をシェアードミンクを使っていまう。光の反射で幅の広いストライプに見えますが、毛の向きをアップ(色が薄く見える)ダウン(色が濃く見える)させていて、全く同じ素材です。 光の当たり方で、いろいろな見え方をします。触った感じはとてもシルキーでなめらか。バッグを肩に掛けたときに触れる感触がとても心地よいです。
一般的な毛皮のバッグは見た目が毛の長さで大きく見えてしまうため、実際の収納スペースが思ったより小さかったしますが、これにはあてはまりません。素材に短毛処理のシェアードミンクを使っているうえにでトートバッグとしてはかなりゆとりのあるサイズになっています(40cm×35cm 横マチは18cmほど(外寸))お稽古や習い事や、パソコンやタブレットなどゆとりある収納です。中央に磁石のマグホック、ファスナーをつけてあくまでもシンプルに仕上げています。裏地はキュプラを使用。ハンドルはあえて縫い目のない幅広の牛革のベルトを使い、ミンクの柔らかさとの強度のバランスをとりました。
毛皮1枚の裁断できる面積を考えるとここまで大きなバッグをつくるのはなかなか大変。また、コートなどからリフォーム、リメイクした場合でも、裏側の縫製やカットの仕方もあって綺麗なディテールにするのも難しく、いかにもリメークしたなって感じのバッグになってしまうことが多いです。実際に方に掛けたときの見え方はこれぐらい。写真ではなかなか伝わりにくい素材感ですが、とても上品で美しい。カジュアルでもシックでも万能に合わせることができそう。秋冬になったらヘビロテのアイテムとして必ず活躍してくれるでしょう。
関連