夏にラフな感じでカジュアルファー~バジャートート

うちの作品は、基本ミンク中心で作っています。
ほかの毛皮を使ったりすることは、あまりないのですが、たまに浮気をすることもあります。

大ぶりのミンクのトートバッグのオーダーをいただき、すぐに製作に入りたいところですが、そこはやはりミンク。材料費がとてもお高い(汗)

たとえばレザーなんかの場合は、本番の製作に入る前にサンプル的に床革(漉いた残りの革)で作ったりしますが、毛皮の場合はどうするか・・・
ピースプレート(裁断片を縫い合わせたもの)、ワイルドファーなどもう少しお安い毛皮、ふつうの革(柔らか目のクローム革など)で試みてみるとかいろいろです。

今回は、以前仕入れていたバジャー(アナグマ)の毛を使って本番のミンクでの製作の前に試作してみました。
思いのほか、使いやすそうなインパクトのある作品にしあがったので紹介したいと思います。

今回はうちのアニマルチャームを2種類つけて撮影してみました。こちらはプードルのわんちゃんタイプ。バジャーの毛はミンクと比べると、毛足が長くて太いです。それでも十分しなやかなので触ると気持ちよいです。こちらの面はセンターに茶色のキャラクター線が入ってデザインのアクセントになっています。

撮影日かなりの猛暑だったのですが、遠目で見ると篭バッグのような色合いで違和感がまったくなく新鮮でした。Tシャツ、デニムのようなスタイルも現実的な感じです。これもバジャーの毛の雰囲気からくる良さなんでしょう。実際、この毛皮はメンズのコートなんかに使われたりすることも多く目にしたことがある方も多いと思います。

こちらのチャームはすこしお顔が大きいダックスタイプ。こちら面はちょっとプレーンな印象ですが、それでも毛足の流れと色合いの面白さが写真から伝わってくると思います。真夏の屋外だと、体に密着させてしまうとちょっと大変かもと思いますが、色合い雰囲気的には問題なしですよね?

太めで柔らかい持ち手が全体とバランスがとれて、思った以上に使えそうな仕上がりになりました。50cm×35cmぐらいで、ノートパソコン、タブレット、お稽古道具、わりと何でも入ってしまう大きさ。たまにほかの毛皮の材料を使ってみると、いろいろな発見があって楽しいです。