ガリンコ号乗船風景②~静寂から動の世界へ

2回目の乗船は、10日朝6時のサンライズクルーズ
どうせガリンコ号を乗るなら、日中のクルーズよりこの早朝便をおススメします。
なぜなら、流氷、空の色、気温とも刻々と変化する異次元の体験ができるからです。
ただめちゃくちゃ寒いです(^^;;;  防寒対策をしっかりと!

朝6時の出港時。前日は頭上にANA便が見えましたが、お月様が見送ってくれました。オホーツクタワーは、出港に合わせてライトアップ(記事のトップ画像)

中央に見える山は”大山” 白い斜面はスキー場です。自分が幼少の頃はスキー授業がありました。そのころの人口は3万3千人。現在は2万2千ぐらいですから、1万も減ってしまいました。早朝の街の明かりも少なくてとても穏やかで静か。都会の忙しい朝からするとなんてのんびりしていることでしょう。

昨日記事のオホーツクタワーの写真と比較すればわかりますが、あれから半日たって流氷は若干後退。氷がなくなって、波が見える部分も出てきました。流氷シーズンでも、港にびっしり接岸してるのは本当に稀です。沖合遠く離れてしまっても、ガリンコ号は航行範囲内できるだけ流氷に近づいてくれます。

乗船した時は海の状態もあまりよく見えなかったですが、少しずつ空が明るくなるにつれて眼前に景色が飛び込んできます。港から少しだけ流氷は移動しましたが、小さな流氷はあちこちに点在。オホーツク海の独特の鉛色のような青と流氷の白のコントラストが面白いです。

出港して20分ほどの景色。厚い流氷が多くなってガリンコ号のドリルが一生懸命に仕事をしているのが、振動で伝わってきます。甲板でカメラをかまえている手もそろそろ限界・・・手袋をしていても感覚がなくなりそう

真っ白な雪原~ここが海であることを忘れてしまいそうな風景。視界に入ってくる要素が少ないというのは、すごく癒される感じ。ごちゃごちゃ考えずに、ただぼーっとこの白い世界を見ていました。

この日の早朝は雲が多くて、しっかりとした日の出を見ることができませんでしたが、港に戻る15分ほど前から見えた、雲の隙間からの太陽光線が海面にうつる景色はとても美しかったです。

ふだんは毛皮やミンクのことを書いている当ブログですが、今回思い切って3つもガリンコ号の記事をあげてみました。たまにはいつもお世話になっている紋別のことを書いてもいいですよね?

思いがけず今回2度にわたって乗船することができましたが、地元民として再評価した感じです。観光は体験型が思い出に残ります。流氷を見る、流氷の音(割れる音、砕く音)を聞く、流氷に触れる(オホーツクタワーで実際の流氷の塊にを触れます)、オホーツク海のにおい おいしい海産物(カニ、ホタテ)を食す~ カッコつけた感がなくて、手作り感が残っていて、ちょっと洗練はされていないけど、それが今の時代には逆に新鮮に感じられます。おしゃれで優雅なリゾートもいいけど、これはこれでありなことに気づかされた3日間でした。